研究開発は中国スマホメーカーの礎
2018年04月09日 10時58分
研究開発でよく知られているのはHuaweiでしょう。
Huaweiは、全従業員の約45%にあたる79000人を、この研究開発に配置しています。
2015年の研究開発への投資額は約1兆1,057億円となっています。
Huaweiの場合、元々が通信設備や機器を開発することから出発した会社であり、研究開発を礎に発展してきたということもありますが、
それにしても年間売上高の1割強を研究開発に投資するという姿勢は、多くの技術系メーカーが見習わなければいけない部分だと思われます。
インドを含む新興国で成功しているOppoは、2018年に日本にも進出しましたが、それに先立つ2017年、日本にも研究開発拠点を設立しています。
Oppoでは、日本の他には中国国内とシリコンバレーに研究開発拠点があります。
インドのスマートフォンメーカーはこれまで、極端に言えば「ヒット商品が出ればそれだけ作る」というスタイルでやってきました。
しかし、インド市場のユーザーは、次第に別のものを欲しがっていたにもかかわらず、その思いはインドのメーカーには届かなかったのです。
そこへ食い込んできたのが中国のスマートフォンメーカーであり、彼らはユーザーの望む商品に付加価値を付けて送り込んできたのでした。
インドのメーカーもこの経験を糧にしたいものですが、状況は極めて厳しいと言わざるを得ないでしょう。
中国のスマートフォンメーカーは、自国での厳しいコンペティションから、インドで勝ち抜くためのメソッドを既に持っていたのです。